間宮林蔵(まみやりんぞう)1780-1844

先人たちのこどものころ:間宮林蔵(まみやりんぞう)

― カラフト(今のサハリン)を探検し、間宮海峡を発見した ―

画像:間宮林蔵

画 伊藤久美子(伊藤デザインルーム)


間宮林蔵(まみやりんぞう)について

林蔵(りんぞう)は、近くの寺子屋にかよって、そろばんを習っていました。ある日、わり算の授業になったとき、先生から九九(くく)の練習をはじめるようにといわれると、「それは百を二つにわれば五十になるというようなことですか」と質問(しつもん)し、先生が「そのとおりだよ」と答えると、「それならならわなくてもわかっている」といってさっさと帰ってしまったといいます。

また、13歳のときには、親や村人につれられて筑波山におまいりにいきました。林蔵はその後もたびたび山にのぼり、頂上(ちょうじょう)にある男体山(なんたいさん)の、わきを少しおりた大きな岩の下で、手に油をたらし、それに火をつけ、明かりにして夜おそくまで立身出世(りっしんしゅっせ)をお願いしたといいます。