石川県能登地方の地震活動に伴う地殻変動

概要

 2020年12月頃から石川県能登地方で活発な地震活動が継続しています。GNSS観測によると2020年12月頃からの累積で、電子基準点「珠洲(950253)」で南南東方向に、「能都(960574)」で南南西方向に1cmを超える変動が、上下方向では「珠洲(950253)」で4cm程度の隆起が見られるなど、地殻変動が検出されています。
 今後も注意深く電子基準点による地殻変動の監視を続けていきます。
 国土地理院は、地殻変動観測を強化するため、珠洲市内に可搬型GNSS連続観測装置(REGMOS)を2022年7月21日に設置し、同29日に解析結果の公開を開始しました。なお、このページの地殻変動の値は速報値であり、解析結果は精査によって変更になることがあります。

 国土地理院では、GNSS連続観測によって得られる石川県能登地方の地殻変動の状況について、ホームページ上で1日1回提供します。

基線図

石川県能都地方GNSS基線図

電子基準点の基線変化グラフ

画像をクリックすると、pdfファイルをダウンロードすることができます(約200KB)。左側が長期間、右側が短期間です。


(1)舳倉島(950252)→珠洲(950253)

長期間グラフ1  短期間グラフ1
(2)舳倉島(950252)→輪島2(020971)

長期間グラフ2  短期間グラフ2
(3)舳倉島(950252)→能都(960574)

長期間グラフ1  短期間グラフ1
(4)舳倉島(950252)→輪島(940053)

長期間グラフ2  短期間グラフ2

REGMOSの基線変化グラフ

画像をクリックすると、pdfファイルをダウンロードすることができます(約50KB)。


(5)舳倉島(950252)→M珠洲狼煙(229094)

短期間グラフ1
(6)舳倉島(950252)→M珠洲笹波(229095)

短期間グラフ2

地殻変動グラフを見る際の注意点

 地殻変動情報を迅速に提供するため、暫定的な衛星軌道情報を用いた解析結果(R5解:速報解、Q5解:迅速解)も表示しています。このR5解・Q5解は、精密な衛星軌道情報を用いた解析結果(F5解:最終解)よりもばらつきが大きく、大きな外れ値が発生することがあります(GNSS測位の誤差に関するページ)。こうしたことから地殻変動を把握するには、グラフに表示されたプロット1点ごとではなく、全体のプロットの傾向を見て判断していただく必要があります。なお、解析結果は今後の精査によって変わることがあります。

出典

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(出典記載例) 「出典:国土地理院」

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
測地観測センター 地殻監視課長    芝 公成   (直通 029-864-5971)
測地観測センター 地殻監視課長補佐 吉田 賢司  (直通 029-864-6259)

関連サイト

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