三宅島雄山の火口陥没地形分類

三宅島雄山の火口陥没地形を分類した地図

(解説)
  • 雄山山頂(火砕丘)と、その北側に位置する795.9mのピーク(内輪山の一部)を中心とした山頂部がほぼ垂直に陥没した。
  • 陥没地形東縁の直線的な崖線は、以前から存在していた線上模様(断層亀裂)の部分にあたり、この付近の滑落斜面はかなりの高角度を示している。また、雄山山頂の火砕丘との間にあった凹地部の存在を考え合わせると、陥没前にこの山頂凹地部直下に空間が出来ていた可能性があると考えられる。
  • 陥没後、陥没域北西側の山頂平坦面(カルデラ平原の約3分の2)が地すべり状に崩落した。
  • この陥没によって周辺には亀裂が発生しており、外輪山山頂部を含む周辺地域が不安定化して、陥没孔側にせり出していることが考えられることから、注意が必要である。