Q5. SAR干渉画像の活用・利用・引用等に関する質問
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Q5-1.SAR干渉画像の活用方法として、どのようなものが想定されますか?
SAR干渉画像をもとに2時期(1回目と2回目の観測日時)の期間に生じた変動の範囲と変動量を読み取ることができるため、測量成果・基準点の管理、防災・災害対応で活用されることを想定しています。
【測量成果・基準点の管理】
- SAR干渉画像から読み取れる変動量をもとに、測量成果(基準点や各種地図)が現況に適合しているかの判断に利用する。
- 測量成果が現況に適合していないと想定される地域においては、測量成果の利用の停止、再測量が必要な基準点の選択といった維持管理に利用する。
- 水準点間や水準路線から外れた場所の変動も捉えられることから、未知の変動箇所を発見し、変動の推移を監視する。
- 積雪地域における融雪用の地下水汲み上げにおいては、積雪期の揚水量が積雪期以外の涵養量以内であれば、積雪期の沈下がその後の隆起によって回復する。一方、涵養量を上回る過剰揚水の場合には、経年的に沈下傾向となることが多い。このような地盤の上下変動を監視することで、地下水利用の持続可能性の評価に役立てる。
- 現状の水準測量の路線の見直しや有効な観測頻度の検討に利用する。
- 季節的な変動を監視することにより、要因の調査に役立てる。
【防災・災害対応】
- 地表面の変動範囲と変動量が把握することにより、災害に結びつく可能性の高い場所を抽出する。
- 変動範囲や周辺の状況をもとに、現地調査が必要な箇所の優先度を決める。
- 災害に結びつく可能性の高い場所を特定し、効率的な地上観測装置の設置計画を立てる。
- 地震の変動域や火山地域では、地殻変動が及んだ範囲と変動量から、被害を予測して、現地調査や応急対策箇所の絞り込みをはじめとする災害対策活動の判断材料とする。
Q5-2.地震発生後におけるSAR干渉画像の活用方法には、どのようなものが想定されますか?
Q5-4.SAR干渉画像及び観測データの所有権について教えてください。
SAR干渉画像は国土地理院が解析したものであり、所有権は国土地理院にあります。
だいち(ALOS)/PALSARの観測データの所有権は経済産業省(METI)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)に、だいち2号(ALOS-2)/PALSAR-2の観測データの所有権はJAXAにあります。
Q5-5.SAR干渉画像を利用する場合、出典の記載はどのようにすればよいですか?
国土地理院ウェブサイトで一般公開しているSAR干渉画像は「国土地理院コンテンツ」に該当します。 SAR干渉画像を出典する際には、国土地理院コンテンツ利用規約の「※第三者に権利があることを表示・示唆している場合の例」に従って 次の例のように必ず記載してください。
だいち(ALOS)/PALSARの場合:
- 日本語表記 『解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA、METI』
- 英語表記 『 Analysis by GSI from ALOS raw data of JAXA, METI 』
だいち2号(ALOS-2)/PALSAR-2の場合:
- 日本語表記 『解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA』
- 英語表記 『 Analysis by GSI from ALOS-2 raw data of JAXA 』
国土地理院コンテンツの利用と出典の記載については、 国土地理院コンテンツ利用規約(新規ウィンドウ表示)に従ってください。
国土地理院コンテンツ利用規約では、コンテンツの利用にあたり、規約に従って、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できます。 商用利用も可能です。 また、数値データ、簡単な表・グラフ等は著作権の対象ではありませんので、これらについては国土地理院コンテンツ利用規約の適用はなく、自由に利用することができます。
Q5-6.SAR干渉画像を編集・加工した場合の、クレジットはどのようにすればよいですか?
SAR干渉画像(国土地理院コンテンツ)を編集・加工等して利用する場合は、出典の記載とは別に、編集・加工等を行ったことを記載してください。 なお、編集・加工した情報を、あたかも国土地理院が作成したかのような態様で公表・利用してはいけません。 SAR干渉画像を編集・加工等して利用する場合の記載例は以下のとおりです。
- (記載例) 『SAR干渉画像(2016/03/30~2016/07/06_AR)を加工して○○が作成』
Q5-7.GISソフトを使ってSAR干渉画像を重ね合わせしたいのですが、どうすればよいですか?
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