平成23年(2011年)6月30日08時16分頃の長野県中部の地震に伴う地殻変動について(続報)
概要
6月30日(木)午前8時16分頃の長野県中部で発生した地震(M5.4、深さ4km、最大震度5強)に伴う地殻変動が検出されました。
6月30日(木)午前8時16分頃、長野県中部で発生した地震の震源域周辺の電子基準点で観測されたデータ(前報の解析に使用したデータに5日分のデータを追加)を解析した結果(7月6日午前9時までのデータを使用)、電子基準点「松本」(松本市清水)において北東方向に約1cmの水平変動が検出されました。なお、上下方向についてはデータのばらつき具合に比べ有意な地殻変動は見られておりません。
一般に長期間のデータを使用すると地殻変動検出の精度が高くなります。また、GPSによる地殻変動観測は電離層や大気の状態等が誤差要因となりますが、水平方向については全方位(360度)のGPS衛星の観測データを平均することにより誤差を軽減できるのに対して、上下方向は上空方向のGPS衛星の観測データしか使えないために水平方向に比べて誤差が大きくなります。従って、グラフでも上下方向のばらつきが大きくなっています。
今後も注意深く電子基準点による地殻変動の監視を続けていきます。
6月30日(木)午前8時16分頃、長野県中部で発生した地震の震源域周辺の電子基準点で観測されたデータ(前報の解析に使用したデータに5日分のデータを追加)を解析した結果(7月6日午前9時までのデータを使用)、電子基準点「松本」(松本市清水)において北東方向に約1cmの水平変動が検出されました。なお、上下方向についてはデータのばらつき具合に比べ有意な地殻変動は見られておりません。
一般に長期間のデータを使用すると地殻変動検出の精度が高くなります。また、GPSによる地殻変動観測は電離層や大気の状態等が誤差要因となりますが、水平方向については全方位(360度)のGPS衛星の観測データを平均することにより誤差を軽減できるのに対して、上下方向は上空方向のGPS衛星の観測データしか使えないために水平方向に比べて誤差が大きくなります。従って、グラフでも上下方向のばらつきが大きくなっています。
今後も注意深く電子基準点による地殻変動の監視を続けていきます。
添付資料
問い合わせ先
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 国土交通省国土地理院 測地観測センター 地震調査官 矢来 博司 TEL 029-864-4825(直通) 地殻監視課長 吉池 健 TEL 029-864-5971(直通)