令和6年能登半島地震に伴う地殻変動(第5報)

発表日時:令和6年2月15日(木)17時00分

概要

令和6年能登半島地震(M7.6、深さ16km、最大震度7)に伴う地殻変動を公表しておりましたが、その後追加取得された電子基準点「舳倉島」の観測データ及び更新されたGNSS衛星の軌道情報を基に、地殻変動情報を更新しました。(2月15日)

令和6年(2024年)1月1日16時10分頃に発生した能登半島地震について、震源域周辺の電子基準点及び可搬型GNSS連続観測装置(REGMOS)で観測されたデータを解析した結果、舳倉島(へぐらじま)に設置された電子基準点「舳倉島」で南東方向に0.3m程度の変動が新たに判明しました。さらに、富山県や新潟県など日本海側だけでなく、関東地方や中部地方など広い範囲で北西から北向きの地殻変動が観測されました。今後も注意深く電子基準点等による地殻変動の監視を続けていきます。

※REGMOSは、電子基準点の観測網を強化し石川県能登地方の活発な地殻変動をより詳しく捉えるために、令和4年(2022年)7月21日に設置したものです。
※GNSS衛星の軌道情報は、電子基準点等で位置を求めるために必要で、観測日の2~3週間後に最も精度が高い情報に更新されます。今回公表した値は、地震による地殻変動の暫定値を、上記の情報を用いて精度を高めた再解析を行うことにより更新したものです。
※一部の観測点は、傾斜等の影響を受けている可能性があります。
※電子基準点「能登島」及び「富来」については、現地調査の結果、局所的な変動があったと考えられることから除外しています。

※電子基準点「舳倉島」の観測データ取得にあたり、気象庁ほか関係各所に御協力いただきました。

添付資料

資料の利用方法

本資料を利用する際は、出典の記載をお願いします。
出典記載例 「出典:国土地理院」

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
 国土交通省国土地理院
 測地観測センター 地殻監視課長    芝 公成  TEL 029-864-5971(直通)
 測地観測センター 地殻監視課長補佐 吉田 賢司 TEL 029-864-6259(直通)

関連サイト

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。