関東大震災から100年、災害教訓を未来につなぐ ~関連する自然災害伝承碑を合計145基公開~

発表日時:2023年8月24日14時00分

関東大震災関連の自然災害伝承碑は本年7月以降、40基の追加公開を行い、掲載数は145基となります。
これらの碑の分布からは関東大震災の被害の広範さと災害様相の地域による差異が見られ、各地域の特質を考慮した防災・減災の重要性を認識できます。
また、自然災害伝承碑全体の合計数は1,978基となります。自然災害伝承碑の取組により、住民の防災意識向上への貢献が期待されます。


 国土地理院では、自然災害伝承碑を地図に掲載し、災害教訓を周知・普及する取組を行っています。令和元年6月の公開開始以来、市区町村の申請や都道府県・地方整備局等の情報提供により掲載数を着実に増やしており、8月24日(木)時点で全国47都道府県566市区町村1,978基となります。
 このうち、関東大震災から100年となる本年、7月以降、新たに14市区町村40基を追加公開し、関東大震災関連伝承碑の掲載数は145基となります。これまで掲載のなかった東京都南部に登録されるなど、掲載数の増加に伴って、より一層、関東大震災を伝承する自然災害伝承碑の地域的な広がりが確認できます。なお、神奈川県東部など、関東大震災の教訓を伝承する碑の存在は確認できているが現時点では未掲載の地域も一部存在します。引き続き、掲載に向けて取組を推進します。
 関東大震災関連の碑の分布図を見ると、人口と建物が密集する東京都心では地震により発生した火災、地震断層に近く猛烈な揺れが襲った神奈川県西部では土砂災害、伊豆半島東部では津波災害が集中していることが把握でき、地域によって災害様相が異なることが分かります。
 地図と測量の科学館(茨城県つくば市)で10月1日(日)まで開催中の、企画展「関東大震災100年 -地図に残る地殻変動と被災状況-」や関東地方測量部の関東大震災特設ウェブサイトにおいても、自然災害伝承碑を含む、関東大震災に関連する情報や資料を多数公開しています。自然災害伝承碑を通して見える関東大震災の様相とその伝承内容から、防災・減災の取組を改めて考え、災害教訓を未来に伝えていく機会となることを期待しています。
関東大震災に関連する自然災害伝承碑の分布図  関東大震災に関連する自然災害伝承碑  企画展のチラシ
  

自然災害伝承碑のホームページ:https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html
企画展「関東大震災100年 -地図に残る地殻変動と被災状況-」: https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/p09.html
関東地方測量部の関東大震災特設ウェブサイト: https://www.gsi.go.jp/kanto/bousai_100y.html

問い合わせ先

<自然災害伝承碑全般に関すること>
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土地理院 応用地理部 環境地理情報企画官   吉武 勝宏 TEL:029-864-6269(直通)
                  地理情報処理課長補佐 渡辺 亮佑 TEL:029-864-6584(直通)

<地図と測量の科学館 企画展に関すること>
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土地理院 総務部 広報広聴室長    塩見 和弘 TEL:029-864-4038(直通)
              広報広聴室長補佐  田村 知美 TEL:029-864-6040(直通)

<関東地方測量部の関東大震災特設ウェブサイトに関すること>
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-1-15 九段第二合同庁舎
国土地理院 関東地方測量部 防災課長 重松 宏実 TEL:03-5213-2071(直通)

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