平成22年1月の地殻変動について
発表日時:平成22年2月5日(金)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成21年12月下旬から平成22年1月下旬の1ヶ月間の地殻変動を表したものです。特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起の傾向が続いていましたが、現在は停滞しています。また、「M硫黄島」で平成21年9月末頃から見られた北東向きの地殻変動は、現在は鈍化しています。電子基準点「硫黄島2」では、南向きの地殻変動が継続しています。 (別紙8[PDF形式: 82KB], 別紙9[PDF形式:432KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。なお、昭和火口で繰り返し発生している爆発的噴火に関連すると思われる地殻変動は観測されていません。 (別紙10[PDF形式:749KB])
- 2010年1月12日(日本時間13日)にハイチ共和国で発生した地震に伴う地殻変動を合成開口レーダー(SAR)干渉解析によって把握し、震源断層モデルを推定しました。 (別紙12[PDF形式:866KB])
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(平成21年1月下旬から平成22年1月下旬まで、別紙11)[PDF形式:281KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震の余効変動、平成21年6月の十勝沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 東北地方では、平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の余効変動が見られます。
- 伊豆半島東部では、平成21年12月の地震活動に伴う地殻変動が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 測地観測センター 地殻監視課長 新田 浩 (029-864-5971) 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925)