平成21年11月の地殻変動について
発表日時:平成21年12月8日(火)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成21年10月下旬から11月下旬の1ヶ月間の地殻変動を表したものです。10月30日に発生した奄美大島北東沖を震源とする地震に伴う小さな変動が見られます。それ以外は特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起の傾向が続いていましたが、現在は停滞しています。また、「M硫黄島」では、9月末頃から北東向きの地殻変動が見られます。電子基準点「硫黄島2」では、南向きの地殻変動が継続しています。 (別紙8[PDF形式: 73KB], 別紙9[PDF形式:413KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。なお、昭和火口で繰り返し発生している爆発的噴火に関連すると思われる地殻変動は観測されていません。 (別紙10[PDF形式:743KB])
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925) 測地観測センター 地殻監視課長 新田 浩 (029-864-5971) 測地観測センター 地震調査官 矢来 博司 (029-864-4825)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(平成20年11月下旬から平成21年11月下旬まで、別紙11)[PDF形式:269KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震の余効変動、平成21年6月の十勝沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 東北地方では、平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の余効変動が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。