最終更新日:2024年3月11日

平成30年北海道胆振東部地震におけるSAR干渉解析及び基準点復旧測量

InSAR-derived Coseismic Deformation and Following Restoration Survey of Control Points to the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake

著者

測地部  本田昌樹・岩田昭雄・山下達也・林京之介・桑原將旗・酒井和紀・宗包浩志・住谷勝樹・堤隆司・加古考範・齋田宏明
地理地殻活動研究センター  矢来博司・小林知勝・森下遊

要旨

 測地部は,平成30年北海道胆振東部地震に伴い,陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」の緊急観測のデータを用いてSAR干渉解析を行った.解析の結果,震央周辺の隆起及び隆起域の東側の東向きの地殻変動を明らかにした.
 また,この地震に伴う地殻変動により,震源域周辺の公共測量等の実施に影響が生じることが想定されたため,基本基準点の測量成果停止の検討及び水準点の復旧測量(再測量)を実施した.水準点の復旧測量は,震災復旧・復興事業に必要な正確な位置情報(高さ)を迅速に提供することを目的に,(一社)全国測量設計業協会連合会との災害協定に基づく緊急測量として実施した.緊急測量の結果に基づき,標高成果の改定が必要と判断した水準点126点と電子基準点6点の測量成果を改定した.

  本文[PDF:3,133KB]

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