最終更新日:2019年12月25日

採用担当Facebook ~応用地理部~

【国土地理院の地理教育支援の取組み~教育関係者に届く情報の提供~】

応用地理部 地理情報処理課 栗栖さん

2019年6月28日公開→Facebookで見る
こんにちは、応用地理部地理情報処理課の栗栖です。
前回から引き続き、国土地理院の地理教育支援についてお話いたします。

みなさんは、相手に伝えたいことがあった時どうしますか?相手の立場になり分かりやすく伝えようとすると思います。どんなにいい内容であったとしても分かりにくい伝え方では、相手には伝わりませんよね。
国土地理院が提供する情報も、教育関係者に届くように伝えないといけません。そこで、学校教育の学習単元を考慮して、学習段階に合った情報や活用例を整理し「地理教育の道具箱」というウェブページを通して的確に提供しています。

○地理教育の道具箱
http://www.gsi.go.jp/CHIRIKYOUIKU/index.html
また、これらの情報を多くの方に活用いただくために、教科書教材出版会社への説明会をはじめ教員研修などの機会を通して、普及啓発活動に取り組んでいます。
地理教育支援という観点からも、国土地理院にご興味を持っていただければ幸いです。

 

--------
#国土地理院_業務紹介

ページトップへ

【知っていますか? 地理が高校で必修化!】~国土地理院の地理教育支援の取組み~

応用地理部 地理情報処理課 栗栖さん

2019年6月25日公開→Facebookで見る
こんにちは、応用地理部地理情報処理課の栗栖です。
いきなりのタイトルですが、びっくりした方・そんなこと知っているよという方もいるかもしれませんね。また、学校教育と国土地理院を並べてもピンとこない方もいらっしゃることでしょう。今回は、国土地理院の地理教育支援の取組みについて紹介したいと思います。

はじめに、近年、激甚化・頻発化する自然災害については、ご存知のとおりと思います。被害を軽減するためには、適切な避難行動をとることが必要です。では、どこに?どうやって?と考えていくと、地図を読む力が必須であることが見えてくると思います。そうです。地図を読み・地形を理解し・命を守る行動のためには、学校教育で学ぶ「地理的見方・考え方」が重要です!

国土地理院では、今まで様々な防災地理情報を数多く発信してきました。しかし、これら情報の使いかたが分かりにくいので、より活用しやすく、わかりやすく「伝える」という課題がありました。
2020年より高等学校で「地理総合」が必修科目となり、小学校・中学校・高等学校と一環とした地理を学ぶ環境が整います。将来の日本を担う子供達が社会で必要な地理空間情報リテラシーを養うため、国土地理院は地理教育支援の取組みを強化しております。具体的には・・・。
次回の投稿で取り組み事例を紹介したいと思います。

 

--------
#国土地理院_業務紹介

ページトップへ

【業務紹介:湖沼調査】本番に向けて訓練実施!

応用地理部 地理調査課 藤原さん

2018年5月22日公開→Facebookで見る

こんにちは、リクサポです。
 測量といえば陸上を思い浮かべませんか?実は国土地理院では、陸上だけではなく、「湖沼調査」として湖などの測量も行っているんです!
 この測量を実施している応用地理部地理調査課では、1年間の研修を終えたばかりの新人が早速この業務に従事しています。写真は、5月に実施される湖沼調査に向けて先日霞ヶ浦において行われた艤装と呼ばれる機器の取り付けや計測の訓練の様子です。

「こんにちは、湖沼調査業務を行っている応用地理部地理調査課環境地理情報調査係の藤原(平成29年度入省)です。はじめは、船上での調査のために必要な器材や手順の多さに驚きました。その点では大変さもあり、船上でのトラブルは命に関わることもあります。だからこそ、声をかけ合うなどのチームワークによって、無事に一連の作業をなし終えたときの達成感には格別なものがあります。そして、風を切り、湖上を走ってゆく船上からの眺めは気持ちが良いです!」

湖沼調査に関する過去の主な投稿はこちら↓
(Facebook) https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/1133410676732130
(応用地理部Twitter) https://twitter.com/gsi_oyochiri/status/907863668020330496

写真1:艤装中の様子。コンテナが動かないようにロープをしっかり張っているところ。

写真2:出航時の様子。出航時にはフェンダー(緩衝材)を船内にしまうので、船体が周りにぶつからないよう気を付ける。

写真3:帰航時の様子。狭い港の入り口を無事通過できるかが肝心。

写真4:船上から港を眺めた光景。波が多少あるものの好天。

写真5:入省2年目同期で集合写真。

 

ページトップへ

【業務紹介】防災情報をあなたの手の中へ ~防災アプリ大賞が決まりました~

応用地理部 出戸さん

2017年2月21日公開→Facebookで見る
 こんにちは。リクサポの出戸(入省3年目、一般職土木採用)です。
 今回は、国土地理院の任務である「測る」「描く」「守る」のうち、”災害情報をより早く、わかりやすく提供する”ための「守る」業務として、防災アプリの公募の取り組みについて紹介します。
 
 防災アプリとは、災害時における避難誘導等の機能を持つアプリケーションです。
 国土地理院では、防災に役立つ地理空間情報を広く一般へ提供する取り組みを進めています。その一環として、私の所属する応用地理部では、有用な防災アプリの公募を行っています。民間による防災アプリ等の開発を促進し、広く国民の皆さんに利用していただくことで、主体的な避難などの防災力の向上を目指しています。応募のあった防災アプリの中から特に優れた機能を持つものを“防災アプリ大賞”として表彰しています。
 
 公募が始まり3年目となる今年度は、洪水ハザードマップをテーマとする防災アプリを募集しました。
平成28年度防災アプリ大賞には、兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科の有馬研究室から応募のあった「ハザードチェッカー」が選定されました。「ハザードチェッカー」は、現在地あるいは指定した地点の気象防災情報と災害ハザードの有無を分かりやすく知らせてくれるアプリです。大賞選定理由の一つとしては、操作が簡単であり、その場所の危険性について分かりやすくまとめられていることが挙げられています。実際に「ハザードチェッカー」を利用してみたところ、簡単な操作であっという間に知りたい場所の危険性を確認できました。ぜひ皆さんも試してみてください。おすすめです。
 
 受賞された防災アプリは、国土地理院ホームページで公表するとともに、国土地理院の地図と測量の科学館でパネル展示を実施しています。ぜひご覧ください。

ハザードチェッカー:https://upper-bosai-apli-hyogo.ssl-lolipop.jp/confirm/lonlat.html
平成28年度 防災アプリ大賞を決定:http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri60029.html
--------
一つ前の投稿でご案内している、「官庁業務セミナー」(3/1(水)北海商科大学(札幌市))http://www.jinji.go.jp/hokaido/28kantyougyoumu.html(※編集者注:現在はページは存在しません。) に私(出戸)も参加します。
会場で姿を見かけたらぜひ声をかけてください。お待ちしております!
--------

図1:タブレットにてハザードチェッカーを表示している様子。

図2:図1の地図部分を表示。国土地理院周辺は洪水浸水想定区域外だが、国土地理院から北東方向に浸水リスクが高い区域があることが分かる。

図3:国土地理院屋上から洪水浸水想定区域を確認している様子。(筆者左)

 

ページトップへ

【出張報告】湖沼調査

応用地理部 環境地理課 渡邉さん

2016年7月12日公開→Facebookで見る
こんにちは、応用地理部環境地理課の渡邉です。
国土地理院の仕事である「測る」「描く」の中に、湖沼を対象とした「湖沼調査」があります。
湖沼調査は、日本の主な湖沼を対象に、湖底の地形、底質、水生植物の分布などを明らかにするために実施します。
現在は、1955(昭和30)年から2012(平成24)年で実施した79湖沼のうち、更新ニーズの高い湖沼について、更新調査を実施しています。

先月、この湖沼調査の現地調査で宍道湖(島根県)へ約3週間出張しましたので報告します。
現地調査は測量船で湖の水深を「測り」ます。国土地理院で保有する測量船を自ら操船し観測することもありますが、今回は測量船を現地で傭船(ようせん・チャーターすること)し、操船も現地のベテラン漁師の方にお願いして、私は観測機器を操るオペレーターとして乗船しました。

自然を相手にしながら、毎日繰り返される観測モニターとのにらめっこは、時に厳しいこともありますが、その分、調査完了後は大きな達成感を得ることが出来ます。
今回の現地調査は天候に恵まれ、機器トラブルや事故も無く順調に作業を進めることが出来たため、計画を上回る作業量をこなすことが出来ました。

現地調査の結果から等深線などを「描き」、湖沼データを作成します。宍道湖全域の湖沼調査は約50年ぶりで、どのような成果が出来上がるのか今から楽しみです。
成果は刊行するだけでなく、地理院地図の等深線や水深点の更新や、地方整備局や自治体、関係機関で実施している環境・水質改善検討のためのシミュレーション、湖の管理計画などの基礎資料として活用されます。

湖沼調査は、現地調査から地図(湖沼データ)を作成するまでの一連の作業が出来る仕事です。詳しくは以下ご覧ください。
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/gsilake.html

写真1:宍道湖と測量船。

写真2:測量船を効率よく走らせるように計画中。

写真3:観測データの品質を落とさないように、モニターを監視しながら作業。

写真4:水中音速度の測定。正確な水深データを得るために、水中の音速度を測定し、測深機(ソナー・音波を発し、跳ね返ってくる時間で深さを測る装置)によって測定した水深データに補正します。

 

ページトップへ