阿蘇山の地殻変動(2021年10月26日発表)

概要

2021年10月13日に噴火警戒レベルが1から2(火口周辺規制)に、10月20日に2から3(入山規制)に引上げられた阿蘇山について、だいち2号の観測データの解析結果を掲載しています。

最新の解析結果(2021年10月25日)【速報】

10月25日に観測された「だいち2号」の衛星SARデータによる解析を実施しました。

中岳の火口周辺に火山噴出物によるものとみられる非干渉領域が見られます。 詳細は添付資料をご覧下さい。

2021年 9月13日~2021年 10月25日の解析結果

2021年 9月13日~2021年 10月25日の解析結果_拡大図

図 2021年 9月13日~2021年 10月25日の解析結果


※衛星SAR干渉解析の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、SAR衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。
※火口など急峻な地形では、斜面の傾斜と電波の入射角によって見かけの変動が生じる場合があります。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
SAR 干渉画像の誤差

問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
佐藤雄大 TEL029-864-4813(直通)

国土地理院地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長
宗包浩志 TEL029-864-6925(直通)

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