令和4年度地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議を開催

令和4年度地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議を開催

 令和5年度「地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議」(以下「連絡会議」という。)を9月28日(木)にWeb会議形式で開催し、構成員、講演者及びオブザーバを含め、32名が出席しました。

【連絡会議概要】

 連絡会議は富山大学の大西教授が座長として議事を進行し、地理空間情報の活用推進に関する情勢や地理空間情報を活用した研究・取り組みについての講演と、北陸地方における3次元データの利活用の状況について意見交換が行われました。

1.講演

(1)地理空間情報活用推進に関する情勢について

・3次元点群データに関する国土地理院の取組
 講演者:国土地理院 基本図情報部 国土基盤情報調整官 大塚 力
 概要:現在国土地理院で整備を進めている3次元点群データについて、提供予定のデータ仕様や整備予定地域、過去実施した利活用調査について説明

(2)地理空間情報を活用した研究・取組について

[1]VRを使った洪水避難訓練と行動データの分析システム
   (G空間EXPO2022「Geoアクティビティコンテスト」防災減災賞受賞作品)
 講演者:合同会社 World Arc Lab 代表 小比賀 亮仁
 概要:実際の地図情報から生成された仮想空間上に洪水を発生させ、避難所までの移動をVRを使って体験するシステムを、システム被験者の行動データを分析した結果を交えて紹介

[2]スマホを用いた3次元計測の活用について
 講演者:京福コンサルタント株式会社 松宮 玄尚
 概要:スマホに搭載されているLiDARスキャナを利用した、小規模な災害現場として見立てた箇所での3次元計測の事例とデータ検証結果、その他の活用事例の紹介

敬称略
     

2.意見交換

 3次元点群データについて、各県の委員からデータ取得作業の実状や課題、データ利用上のメリット、業界向けに実施している研修会や情報提供を通じた利活用推進や計測用機器導入費用補助を行っている事例が報告されました。

3.連絡会議(分科会)の開催予定

日程   令和5年11月30日(木)
開催形式 Web会議