GEONET(GNSS連続観測システム)とは
電子基準点
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GEONET (GNSS Earth Observation NETwork System: GNSS連続観測システム) とは、全国約1,300か所に設置された電子基準点とGEONET中央局(茨城県つくば市)で構成される、国土地理院が運用するGNSS連続観測網です。GEONETは1996年に運用を開始し、現在では高密度かつ高精度な測地網として、また、地殻変動の監視や位置情報サービスの支援に活用されています。GEONETでは、電子基準点による24時間連続GNSS観測、観測データの集積、解析、データ提供を行っています。GEONETの役割や利活用については、GEONETの利活用を御覧ください。
GEONETパンフレットはこちらからダウンロードいただけます。>>GEONET [PDF: 約3MB] ![]() 24時間連続GNSS観測・データの集積 日本全国に設置された電子基準点では、GNSS衛星からの測位信号を24時間連続で観測しています。電子基準点の観測データは、離島等の一部地域を除き、1秒間隔のリアルタイムデータとして国土地理院のGEONET中央局に集められます。国土地理院には、1996年のGEONET運用開始以降の30秒データが蓄積されています。
![]() GEONET中央局 電子基準点日々の座標値 国土地理院では、集められた電子基準点の観測データを解析して、電子基準点の座標値を算出しています。算出された電子基準点の座標値は、電子基準点日々の座標値(F5解・R5解)として公開されています。F5解は、IGS(国際GNSS事業)から公開されるIGS最終暦を用いて計算される座標解を指し、R5解よりも精度の高い座標解です。一方で、R5解は、IGSから公開される速報暦を用いて計算される座標解を指し、データの集積から約2日後に提供され、緊急的な地殻変動監視等に使用されます。これら解析においては、電子基準点の座標値のみだけでなく、対流圏遅延量もあわせて推定しています。
また、電子基準点データをリアルタイムで解析し、地震発生時の地殻変動の即時把握や地震規模の即時推定に活用するREGARD(電子基準点リアルタイム解析システム)を2016年から運用しています。REGARDについての詳細はGEONETの利活用を御覧ください。 |