九州地方測量部の業務概要

概要

 九州地方測量部は、九州管内の基準点(電子基準点・三角点・水準点等)や、これまでの2万5千分1地形図にかわる電子国土基本図(地図情報)等、社会活動の基盤となる国土の情報の整備・更新・提供等行っています。

 また、地方公共団体等が行う公共測量に係わる指導・調整や諸手続、測量成果の閲覧及び謄・抄本交付、測量士及び測量士補の資格試験を実施しています。

 さらに、国民の豊かな暮らしや安心・安全な社会の実現を目指して、地域の関係機関と連携し、防災情報をはじめとする各種地理空間情報の整備・提供と高度な利活用の促進に取り組んでいます。

組織

組織図

主な業務

基準点の整備・維持管理  全ての測量の基礎となる基準点(電子基準点・三角点・水準点)の整備・維持管理を行っています。
 九州管内には、電子基準点160点、三角点約15,900点、水準点約2,000点が設置されています。また、国土調査事業に必要な四等三角点の設置を行っています。
電子国土基本図の整備・更新  管内の電子国土基本図(地図情報)を最新のものとするため、国土の主要な変化情報を収集し、更新作業を行っています。
 電子国土基本図とは、国土に関する基盤的な情報を一体的に管理するもので、電子国土基本図(地図情報)、電子国土基本図(オルソ画像)、電子国土基本図(地名情報)の3つから成り、従来の2万5千分1地形図に替わるものです。
基本情報調査  電子国土基本図の迅速な更新や地理情報システム(GIS)の基盤となる情報整備を目的に、国土に関する最新の情報を、国、地方公共団体等と連携し、常時、調査・収集・管理しています。
公共測量に係わる助言・調整等  公共測量(地方公共団体等が実施する測量)について、精度の確保と重複の排除を図るために、公共測量実施計画に対する技術的な助言・調整等を行うとともに、提出された公共測量成果について、その内容を審査し公表しています。
測量成果の閲覧・交付  基本測量(国土地理院が実施する測量)及び公共測量の測量成果の閲覧、謄・抄本交付を行っています。また、空中写真や旧版地図などの申込案内も行っています。
測量成果の複製承認  基本測量の測量成果の複製承認に係わる事務処理を行っています。
 国土地理院が作成した基本図や国土地理院が撮影した空中写真などを複製するときは、当部の窓口を通して国土地理院長の承認を受けてください。
測量成果・測量標の使用承認  基本測量の測量成果及び測量標の使用承認に係わる事務処理を行っています。
 三角点や水準点を使用して測量するときや基本図を使用して他の地図を作成するときは、当部の窓口を通して国土地理院長の使用承認を受けてください。
地理空間情報の活用推進と地域連携  国民が安心して豊かな生活を営むことができる社会を実現する上で地理空間情報を高度に活用することを推進することが極めて重要であることを念頭に、平成19年に「地理空間情報活用推進基本法」が制定されました。
 これにより、国や地方公共団体等が保有している地理空間情報の活用が必要不可欠となっています。このため、国土地理院では、電子地図の位置の基準等となる基盤地図情報の整備・更新について、国や地方公共団体等と連携して取り組んでいます。
 また、九州管内の国や地方公共団体をはじめ大学や産業界等の関係機関との連携を強め、地理空間情報の活用を効果的に推進させるための取り組みも実施しています。
防災に関する情報の収集・提供  管内の防災関係機関と連携し、地震予知その他防災に関する情報の収集及び管理を行っています。
 また、大規模な自然災害(地震、地すべり等)が発生した場合、災害復旧・復興のための、被災情報の収集・提供等を実施します。

沿革

九州地方測量部の沿革と主な出来事
1951
  • 地理調査所福岡県支所を福岡市西新町1-18に発足
  • 地理調査所鹿児島県支所を鹿児島市山下町1に発足
1954
  • 鹿児島県支所と福岡県支所を統合し、福岡支所とする
  • 測量係を測量第一係と測量第二係に分割
  • 支所を福岡市中央区舞鶴2-5-20(当時は長浜町3-25)に移転 
1958
  • 福岡支所を九州支所に名称変更
  • 細島験潮場(宮崎県日向市に1892年6月開設)業務を地理調査所より移管【細島験潮場写真
1960
  • 地理調査所を国土地理院、九州支所を九州地方測量部に名称変更
1966
  • 鹿屋人工衛星観測室(鹿児島県鹿屋市)を設置
1968
  • 福岡合同庁舎に移転
1970
1972
1975
  • 調査係を設置
1992
1993
1994
  • 管理課を設置
1995
  • 測量課を設置
1997
1999
  • 管理課に管理係を設置 
2000
2001
  • 九州の最高峰宮之浦岳(鹿児島県)の山頂部の標高を現地で測量(1,936m)【測量の様子
2002
  • 地殻情報管理官を設置
2004
  • 九州新幹線(新八代駅~鹿児島中央駅)の開業にあわせ2万5千分1地形図を刊行
2005
  • 防災セミナ-「福岡の大地を知る」を福岡市で開催
2006
  • 北九州空港の開港に合わせて「ミニ地図展」を北九州市で開催
  • 地殻情報管理官を防災情報管理官に名称変更
  • 姶良VLBI観測局の施設公開とパラボラアンテナ駆動体験を開催【施設公開の様子
2007
  • 国土情報管理官を地理空間情報管理官に名称変更
2009
  • 九州地方で初めてとなる基盤地図情報「久留米市、佐賀市、鳥栖市、合志市」の提供を開始
  • 「地図展 2009 in 北九州」を北九州市で開催【国土地理院広報 NO.498
2011
  • 「測量の日」パネル展「測量がとらえた地震災害、火山災害」を福岡市で開催【国土地理院広報 NO.517
2014

所在地

所在地 〒812−0013 福岡市博多区博多駅東2−11−1 福岡合同庁舎5階
管内 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
アクセス情報
JR博多駅筑紫口より徒歩5分 福岡合同庁舎 5階
案内図
「案内図をクリックすると地理院地図に移動します。」