JR厚狭駅周辺の洪水氾濫地域の地形

デジタル標高地形図、地形分類図から見るJR厚狭駅周辺の洪水氾濫地域の地形

                                           発表日時:2010年07年16日(金)19時  

  7月15日(木)、西日本各地は、活発な梅雨前線の影響で局地的な大雨に見舞われ、浸水や土砂崩れなどの被害が相次いだ。山口県山陽小野田市では、厚狭川が氾濫し、JR厚狭駅周辺が浸水した。 国土地理院は、平成21年度の航空レーザ測量による精密基盤標高データ整備(中国地区)の精密標高データから図1に示すデジタル標高地形図を作成した。また、1947、1971、1975年撮影の災害前の空中写真を利用して図2に示す地形分類図を作成した。デジタル標高地形図、地形分類図から、この地域の地形の特徴がわかる。
  1. 厚狭駅周辺は瀬戸内海に近い周囲が標高100~150mの丘陵に囲まれた東西約3km、南北約2.5km盆地状の低地となっている。
  2. 低地の標高が2~10mの主に三角州や氾濫平野で、自然堤防や段丘もみられる。厚狭地区では河川が南北方向の厚狭川と桜川や大正川など多数の支流が盆地状の低地に合流している。
  3. 瀬戸内海に通じる河川は厚狭川だけであるが、厚狭川は厚狭地区から海に達する区域が狭窄部となっている。

図1 デジタル標高地形図


図2 地形分類図


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